環境デザインは現在、東京から北海道 道南に拠点を移し、住宅・店舗商業施設etcの設計・監理を手掛ける空間設計事務所です。
■ちょっとした家相のお話■
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私はいつも家相には宗教的な意味合いはないと説明をしています。
どういう事か簡単に言いますと、
ただお祈りをささげても改善はしないと言うことです。
では、家相が劣悪でどうしようもない場合は、家を建替えるしかないのでしょうか?
答えは・・・違います。・・・・・それではいったいどうしたら良いのでしょうか??
お金もかけずに
大きな力になる行為があるのです!・・・・・・・・・それは掃除です。
これは
誰もが出来る、必ずしなければならない全ての基本なのです。

家相や風水は本来「建築家」である我々が指導提案するものだと考えています。
施主の要望だからと言っても、わざわざ家相の劣悪な設計をする事はないでしょう。家族の生活や商売・経営の事を考えるのも「建築家」である我々の「仕事」であると自負しています。(でも、ごり押しをするものでも、されるものでもありません!)
・・・でも、私の経験上、施主の中で90%以上の方は「悪いよりも良いほうがいい」と答えます。
昨今の住宅事情・・・あまりこだわるのもどうかと思いますが、都会や田舎(?)にかかわらず、せっかく広い(?)土地を取得できるチャンスが多い地域で家を建てるのですから、良い事は出来る限り積極的に追求し取り入れましょう。

それでは、ちょっと本題に入りましょう。
家相とは?
風水とは?

土地に対する見解(家相的、風水的)

香港の地形を思い浮かべてください。風水での考え方の原則は「山麓からの大地のエネルギー(気)が流れ込む平地」が
最良の場所である。と言うことから始まります。

実際、土地を購入するときに風水の考えを当てはめて購入するのは、かなり難しいでしょう。
また、現在自分の土地がある方の場合にはどうしようもありませんし、ましてその土地を変えることなどあり得ませんから。

風水とは少々見方が違いますが、家相においてもその土地に対する「地相」と言う物の考え方があります。

どの様な土地だろうが地形だろうが「設計士」の立場から言うと、360度どこからでも満足がいく設計は可能です!
(デザイン重視の住宅また、設計者の自己表現的住宅ならば、お手のモノです。・・・・プロですから!
でも、やはり家相や風水学上、避けたほうがよいということに関しては、やはり考慮した上で、設計するということが
「建築家」としての役割でしょう。(無関心な建て主(?)同様、「設計者」も意地にならずに、柔軟に対応しましょう。)

風水学上家相学上では、玄関の位置に対する考え方が全く違います。(考え方の大きな違いなのです)
風水学上では大地のエネルギー『気』をいかに取り入れるか・・・ということが基本提案になり。
大地の『気』が玄関から入り、抜けていく『気』の通り道を考え、その方角で間取りや建物全体の形を決める考えです。
家相学上では反対に、どうしたら「悪い気」がはいらないようになるか(現代のセキュリティーの考え)・・・ということが
基本の考え方になっています。





吉・凶の間取りに対する見解(家相的、風水的)
家相と風水の違いの大きな点は、風水は気の流れを取り込みそして流す(言うなれば”通す”)という考えで成り立てている。
反対に家相は防御として配置する考えをもとに成り立っているのです。(言うなれば”はね返す”)言い方を変えれば、
悪いモノは家の中には入れない考えである。矛盾はありますが「入ってくるモノはどうしようか?」、
「入らないようにするにはどうしようか?」の違いなのです。家相の基本は風水(?)をもとに日本の風土に合わせ改良して
作り上げたモノなのです。・・・もとは同じなのです。
何度も同じ事を言いますが「入ってくるモノはどうしようか?」、「入らないようにするにはどうしようか?」の考え方なのです。
ちょっと宗教的な話に聞こえますが日本の”神社仏閣”が配置されている形態と方角を覗いてみると
おもしろいことが分かります。家相も風水も「歴史」なのです。
現在の皇居を中心に各”神社仏閣”のある方位を調べてみると、家相の基本的考えである
「守り」を現実の形に表現した家相盤が見えてくるのです。
(家相をふまえて造り上げた建築物がそれらの”神社仏閣”なのです)
私は風水を否定してはいませんし、家相だけを肯定するつもりもありません。
ただ経験上10件中6、7件の物件で変化が現れると、やはり考えざるを得ないのです。
私たち建築家・設計者としては、医者とは違った意味で建て主様に「生活健康」
及び「福徳円満」を提案するのも大事な仕事だと思っています。
私が思うに、建築家たるべき者、家相や風水などは本来基礎的に理解しデザイン・設計することが基本であるはずなのですが、
なぜか個性的デザインを最優先で設計する設計者が多くなってきています。
ただ格好のいいデザイン・設計をするだけならそれなりに誰でも出来るのです(好き嫌いは別にして)。


家相
家相上での凶方角は「生門」である北東と「死門」にあたる南西をクリアすれば、そのほかはあまり深く
考えなくてもよいでしょう。
家相盤をもとに当てはめていくような設計や配置をしても、けっして最高の形にはなり得ないのです。
家相を追いかけすぎて生活形態が崩れた家はもはや家ではないのです。・・・・風水も同様です。
生門にあたる北東の方角は一般に「鬼門」と呼ばれ「丑」(うし)、「艮」(こん)、「寅」(とら)を抱えています。
大まかに言うならば必ずしも”不浄”を配置してはいけないというものではないのです。
「丑」(うし)の支配地は”不浄”を浄化し、「寅」(とら)もまた”不浄”を処理します。
対面の死門にあたる南西の方角は一般に「裏鬼門」と呼ばれ「未」(ひつじ)、「坤」(こん)、「申」(さる)を
抱えています。鬼門の「丑」(うし)とは反対に「裏鬼門」の「未」(ひつじ)や「坤」(こん)の支配地は”不浄”を
浄化することはありません。昔と今とでは・・・などと言うような甘い考えで処理をしても家相対策にはならないのです。
まして家相が面倒だから風水で受け流してしまおうとしても不可能なのです。
ならば家相上マイナスならどうしようもないのか?と言うとそうでもないのです。
でもマイナスをプラスにする事は不可能です。出来ることはマイナスを「0」にすることまでですが、
それでも評価は(凶)を消すことが出来ます。
最終的に話を聞いて「自分が気になる範囲」で判断することをお勧めしています。

今は衛生設備(トイレなどの排水)も進歩しているから不浄なものとは考えない!とか、
台所も現在は、冷蔵庫も有るし、洗剤も除菌タイプだから家相は関係ない!と言う設計者も実はいるのです。
なのに、たまたま凶相の間取りの場合は、・・・を置いて対処すればいいとか、
仏壇や神棚の配置を変えればよいとか言います。

人間は悪いことが起こった時は「何かのせい」にし、不幸があった場合には「家」のせいにしたりします。
永く快適に住む家のために、家相や風水を上手く取り入れられたら、思った以上に快適になるかもしれません。


風水
風水の吉・凶の組み合わせは、とてつもなく膨大にありますので。(小物の果てから色までも)今回はちょっと・・・。
風水はとっかかりやすいので皆さん参考になさっていると思いますが、あまりのめり込まないようにして下さい。
お金が入るとか良いことがあるとかで風水にはまっていると、とんでもない事になるので十分注意して下さい。


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