■設計事務所と各種施工 業者に発注■ |
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住宅を建てるとき、一般的に多い方法はハウスメーカーや工務店・建設会社への一括発注ですが、 見積明細に関しては、これが少々難しく「建物にかかる実際の費用」に関して少々明確性に欠けるところが多々あるのです。 建設費用の適正を考える上でも「分離発注」は、最も良い手段だと思います。(全ての方に向く訳ではありません) 「分離発注」とは、設計事務所と各職種ごとに発注契約をして、施主と設計事務所とが一体になって監理する方法なのです。 |
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■■分離発注のメリット■■ ■直接契約 建て主様と施工業者全ての間で請負契約が締結されることです。 施工業者からみると建て主様が直接のお客様になる為、気持ちの持ち方が違います。 ■ローコスト化 ローコストが可能になるということです。 施工会社はもとより各業者は見積に「経費」を計上します。これは各会社が成立つ上で必要なことです。 分離発注では、各業者が個々に「建て主」である「貴方」に見積提出しますので金額を明確に把握できます。 無駄な経費を省き、コストを明確化して適正な価格とすることが「分離発注」の目的なのです。 ■施工業者の選択 どうしても「知り合いの業者を入れたい」ということが多々あると元請け業者はあまり良い顔はしません。 その場合「分離発注」ではすることができることです。 その知り合いの大工さんに見積を出してもらい金額的に折り合いがつけば依頼することも可能なのです。 さらには、工事自体に支障が出ない範囲で「業者」として「建て主」が自分自身で参加することも可能です。 その場合は「設計事務所」が出来る限りのアドバイスホローは致します。 |
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■■分離発注のデメリット■■ ■時間がかかる 建て主と「全ての業者」間で請負契約が締結されるわけですから、見積調整や契約の手順として、 若干手間と時間がかかってしまいます。(この作業に関しては、設計事務所全面的にフォローします) ■保 証 最大の問題は「保証」に関してです。 一般的には施工会社により、住宅保証機構などの保証機関に対象住宅を登録して、引渡し時から10年間の 保証を行なうというものです。しかし、この保証内容とは「瑕疵担保責任」に対するものだけなのです。 簡単に分かり易く言うと「とんでもない大きな欠陥」にだけ適応する保証保険なのです。・・・・基本的に皆無に近い。 たとえば、北海道で多い雨漏りの原因であるスガ漏りなどは対象外となりますし、クロスの隙間や床の隙間などの ちょっとした不都合も対象とはなりませんので、10年間何でも補償対象になると思っていると、とんでもないのです。 この様な「瑕疵ともいえない」事柄は元請けの施工会社が保証しているのですが(それも引き渡し1年以内が 基準です)、実際にはメーカー保証であったり、業者の施工保証だったりするのです。 この「分離発注」の方式では各業者やメーカー、設計事務所(建築家保険及び建築士会推奨10年保証) が個々に保証をすることになるので、安心ともいえます(一概には言えませんが)。 実際にアフターなどは行うのですが、やはり「元請け業者」から言われて動くのと「お客様」から直接言われて 動く事には、どうしても誤差が生じてくるものです。 施工業者の側から見ると「お客様である」建て主と、日頃から仕事を貰っている「元請け会社」を同じ立場で 見ることには、やはりどうしても無理があるのです(でも工事に実質的に接触しているので、これも一概には言えません)。 簡単に言うと「一見さん」と「常連客」との差はどうしても縮まらないのです。 施主として、これをデメリットと考えるか、メリットと考えるかは、建て主である「貴方」次第なのです。 ■設計料(設計監理料)の増額 現場監理における「施工会社一社」に対する監理時間に比べ「各施工会社」に対して行う「監理時間」が、どうしても多く取られるようになるため割り増し金額が掛かってしまいます。 また、施主と各施工業者の間での見積調整や契約、支払い調整、その他、資材調達などの作業工費も掛かります。 そのため通常の設計監理料よりも多少割高な金額になってしまいます。 でも、自分で造り上げたと言う実感が金額面でのデメリットを最大のメリットに変えてくれると思います。 |
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■コストの比較(参考) 分離発注方式で実際に建築した物件を参考にまとめてみました 《例:木造平屋建て80坪の建て替え住宅》 |
基礎RC布基礎・ 外壁:防火サイディング 屋根:ガルバリウム鋼板横葺き 内壁:クロス貼(一部米松合板) 天井:クロス貼(一部樺合板貼り) 床:WPC縁甲板(一部コルクタイル) 全室パネルヒーティング(灯油式3缶 ホ ゙ イ ラ ー/一部FF暖房)・ 全室個別熱交換換気システム システムキッチン(G ・TOP/食洗/ オ ー フ ゙ ン)・システム食器棚・ ユニットバス1.25坪タイプ 簡易セキュリティーシステム・全自動便器(男 ・女)・トイレ手洗カウンター |
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